fun@ductが行っているダクト発生予想のポイントはこれです!

ダクトは様々な気象要素が複雑に絡み合って形成されるというのが持論ですが、単純化すると次のようになります。

 

空気があたたまっていること

真冬の高気圧に覆われている状態でダクトは発生しませんね。空気が冷たいと含むことのできる水蒸気量も少なくなるためダクト形成につながりません。

 

海面温度が空気よりも冷たいこと

空気があたたまっていても、海面温度が空気よりもあたたかいと海面から水蒸気がどんどんと蒸発して、結果として雲が沸き上がりやすい、上昇流が発生しやすい状態となってダクトは形成されにくくなり

ます。海面温度と空気の温度を比べたときには、 海面温度 < 空気の温度 であることがダクトの形成に適しています。

 

気圧が上昇傾向にあること

せっかく空気があたたまっていても、気圧が低下傾向で雲が沸き上がったりしているときにはダクトは形成されにくいです。

逆に(地上)気圧や(上空の)高度が上昇している時には上空の乾燥空気が地上(海上)付近に吹き下ろしているためダクトが形成されやすくなります。

 

下層に湿潤空気、上空に乾燥空気が流れ込んだ状態であること

気圧や高度が上昇傾向であっても地上(海上)から上空までの空気が一様に湿っていたり、一様に乾燥していたりするとダクトは形成されにくいです。

下層大気が上空の空気に対して湿潤化していることがポイントになります。

 

リッジ(気圧の峰)に伴う負渦度領域に覆われていること

地上天気図で高気圧に覆われていても上空がトラフ()になっていて、正渦度領域に覆われている状態では、雲が沸き上がりやすく(上昇流が発生しやすく)結果としてダクトが形成されにくい傾向があります。

上空も高気圧に覆われている状態がポイントになります。

地上天気図で高気圧の存在が不明瞭であっても、上空の高気圧に広く覆われていると広範囲に渡ってダクトが発生しやすくなります。

 

 

主だった要素を挙げていくと経験則から上記のような傾向がみられます。

これらの要素のそれぞれがダクトの形成にどの程度有利な状態か?不利な状態か?は日々の気象条件で変わってきます。

fun@ductが行っているダクト発生予想のチェックポイント

予想

地面上暖まった乾燥空気が冷たい湿った海面上に流れダクトを形成

(海水温度 < 最高気温)

 

夕方から夜にかけて地面上の空気が海上の空気より早く冷え陸風が吹いてダクトを形成

 

風のない背の高い高気圧に覆われた晴天の穏やかな日に夜間冷却によって地表に接した空気が早く冷やされダクトを形成

 

850hpa面の等高度線の変化によって下層大気に高気圧が解析できる

 

500hpa面の等高度線の変化によって中層大気に高気圧が解析できる

 

寒気を伴わない高気圧による負渦度の領域に覆われている

 

寒気を伴わない背の高い高気圧圏内または気圧の上昇に伴なう乾燥空気による下降気流によって乾燥した冷たい空気が蒸発の盛んな海面に近づきダクトを形成

 

寒冷な空気が温暖な空気の下に流れ込む時に層が形成されダクトを形成

 

雨上がりの湿潤空気に暖かい乾燥空気が流れ込みダクトを形成

 

気圧や高度の上昇は無くても、地上付近で周辺域に向かって風の吹き出しが予想され乾燥空気による下降流域が発生している

 

地上(海面)付近の空気が蒸し暑く、上空に対して相対的に湿度の高い状態が層を形成

 

下層大気に逆転層が形成される鉛直方向の温度分布が予想されるか

 

2010.04.27 初版 JG0TEV中村

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